公務員の定年制も変化する

公務員の定年制がどう変わっていくだろうか。

こんにちは。

一昨日の記事で公務員の定年制も変化していくだろう、と触れました。そこで公務員の定年制がどう変わっていくだろうか、考えてみました。

www.jiji.com

記事によれば、

段階的な定年の引き上げを検討してきたが、人員配置上の問題から困難と判断した。その一方、定年後に希望者が最大5年間勤務できる再任用制度の拡充を図っていく考えだ。 

http://www.soumu.go.jp/main_content/000216510.pdf

(地方公務員と年金の接続について)国家公務員同様、再任制の拡充を図るもの

地方公務員についても再任制が拡充されるものの定年の引き上げはないようです。

今回、若手職員の育成や職員定数などの人員配置上の問題から定年の引き上げを断念しています。しかし、60歳以降の給与を一律に減額したり短時間勤務にすることで高齢者の給与を削減し若手職員の育成を充実させることも可能です。また職員定数も法律の変更や「定数」を年齢で区分整理することにより克服できます。したがって、いずれは65歳定年制に変わっていくものと考えられます。

http://www.jinji.go.jp/iken/23mousikossi.pdf

(定年を段階的に65歳に引き上げるための国家公務員法等改正についての意見の申出の骨子)

ホンダ、定年65歳に延長へ 大手で初 海外派遣も:朝日新聞デジタル

多くの企業が65歳定年制に変わっていけば、いずれ公務員も移行していくと思われます。

では、海外で高齢者の雇用は、どうなっているのでしょうか?

www.seniorkatsuyou.com

アメリカやイギリスでは定年制が年齢による差別であること、年齢にかかわりなく働く権利を保障すべく定年制は禁止されています。確かに例えば高齢でも熟練の職人さんは若手よりも仕事も丁寧で早いだろうと推察できます。高齢になれば皆衰え、ミスしやすいというのも偏見かもしれません。また引退したいかどうかは個々人の人生設計により違ってくるものです。日本では、こうした考え方の上に人口減少社会による労働力解消という一面からも定年制が廃止または禁止される未来もやってくるかもしれません。

business.nikkeibp.co.jp

定年制廃止へ(イギリス:2010年8月)|労働政策研究・研修機構(JILPT)

皆さんが第一希望の公務員となれますよう、心から祈っています。

乾 晶