個性的な公務員 おとなしい人=公務員じゃなかった その3
こんにちは。
本日は個性的な公務員シリーズその3として木村俊昭さんをご紹介いたします。彼は小樽市役所に入庁後当時港湾業が廃れ、「斜陽の街」と呼ばれていた同市の地域活性に奔走され、全国初の歴史的建造物を活用したライトアップや、老舗ガラス工房誘致によって「ガラスの街・小樽」としてのブランド化に成功されました。小樽市を見事、観光都市として生まれ変わらせたのも彼の手腕といえます。
第118回 木村俊昭(2009年5月19日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 より
人を動かせるのは人
木村が最も心がけることは、なるべく人と直接会うこと。言葉だけでなく体全体で相手にメッセージを伝えることができるからだ。1年間で4000人もの人と名刺交換し、地域再生の種を撒き続ける木村は言う「人と会うことが好きでなければ、公務員は出来ない」
心に種火をつける
地域再生で最も大切にしていることは、地域の人達を「その気にさせること」。「魅力はあなたたちの中にある」それが最も伝えたいメッセージだ。
”ばかもの”がうねりを起こす
「どうせ無理だろう」と考えがちなことも一縷の可能性を信じて挑戦する。がむしゃらな姿が次第に人々を動かし、協力者を増やし、うねりをつくっていくのだ。
「行政の役割とは何か」について、同じように地域活性化に取り組んでいたとしても、民間のコンサルタントとは違って公務員や行政は名刺に信用があるのだとし、直接の利害に関わらないという証があるからこそできることがあると木村さんは言う。
市政策(まちづくり)を学び、自治体政策にたずさわりたくて小樽市に入庁しました。入庁時からの目標は、産業文化を世界に発信すること、未来を担う子供たちを地域で育成することです。ただいきなりそうした担当セクションで仕事はできませんでした。でも入庁当初からまちづくりの提案は続けてきました。きっと変なやつだと思われていたと思います(笑)。そうしたことが徐々に評価されて、小樽市提案表彰で第一号の表彰も受けました。25才から議会事務局で議長随行、32才から市長随行していたことも振り返ってみると大きかったですね。人脈形成に役立ちました。こうした経験をつんだ上で、現場の担当責任者になったことでまちづくりを広い視野で取り組めるようになったと思います。
彼がまちづくりを担当する以前からがむしゃらに仕事に打ち込んできたからこそ、担当になる夢が叶い、活躍につながっているのですね。私の経験上希望の配属にならずふて腐れる先輩や同僚もみてきましたが、こうした一途な姿勢が活躍される人には一貫してあるように思います。
皆さんが第一希望の公務員となれますよう、心から祈っています。
乾晶